AGAの進行を抑える治療薬「プロペシア」「リアップ」

プロペシアはAGAの原因となる男性ホルモンを抑制する

プロペシアは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬です。世界初の内服薬で、日本では2003年に承認申請され、2005年12月14日から発売が開始されています。

プロペシアの有効成分「フィナステリド」は、アメリカで前立腺肥大症の治療薬として開発がスタートしました。後にAGA治療薬として、アメリカ食品医薬品局(FDA)に認可されています。

臨床治験を続けているうちに、患者の髪の毛が増えて抜け毛が減少したことから、AGA治療薬として治験が行われ、男性型脱毛症の薬として販売されることとなりました。

男性型脱毛症の原因とされているのが、ジヒドロテストロン(DHT)です。男性型脱毛症で悩む男性は、脱毛部位の頭皮に、通常よりも多いDHTが確認されています。

髪の毛にはヘアサイクルがありますが、DHTが原因でヘアサイクルが短くなり、毛髪が細くなって抜けやすくなるのです。

プロペシアの有効成分フィナステリドは、DHTを生成するのに必要な酵素を阻害します。DHTの生成が抑制されることで、髪の毛の成長期が長くなり、細くなってしまった毛髪が太く丈夫になります。さらに、抜け毛も減るので、薄毛の改善が期待できます。

効果を実感できるまでの期間には個人差がありますが、3ヶ月から6ヶ月程度が目安です。

プロペシアには、AGAを完治させる効果はありません。服用を中止すると、症状がふたたび進行するので注意しましょう。

リアップは毛髪の成長を促す薬

AGA治療薬は種類が豊富で、最近はネット通販で簡単に購入できます。日本で大人気の製品が「リアップ」です。

リアップには有効成分「ミノキシジル」が配合されています。ミノキシジルは、FDAが最初に承認した成分です。

AGAになると、頭頂部や生え際から徐々に後退していきます。成長期の毛髪が減っていき、細く短くなった毛髪が増えて抜け毛も多くなります。

ミノキシジルは毛包に直接働きかけ、たんぱく質の旺盛と細胞の増殖を促す作用があります。

休止期の毛包を活性化させて発毛を促進させます。小さくなってしまった毛包を大きく成長させ、毛髪の成長も促すことで、薄毛の状態を改善していきます。

リアップは第1類医薬品なので、ドラッグストアで購入可能です。1回1mLを1日2回、脱毛部位に塗布します。決められた用量は必ず守りましょう。

脱毛範囲が広いと、決められた用量よりも多く使いたくなる人がいますが、1mlで十分に頭皮全体に行きわたります。1度にたくさん使ったからといって、早く効くというわけではありません。

容器で1mlを計量できるので便利です。洗髪後に使う場合は、髪が十分に乾いてから使いましょう。育毛効果を高めるために頭皮マッサージをする男性は多いですが、マッサージの後にリアップを使うと効果的です。

タイトルとURLをコピーしました