主な副作用は眠気と体重増加
花粉症治療薬「クラリチン」の主な副作用は眠気です。
これは、成人に限らず、小児でもみられる症状の1つです。
車の運転や、危険を伴う機械の操作をする人は、服用を避けたほうがよいでしょう。
クラリチンの有効成分は、ヒスタミンの働きを抑えることで、花粉症の症状を和らげます。一方、ヒスタミンは脳を活性化させる役目を担っています。そのため、クラリチンの効果でヒスタミンの働きが抑制されると、眠気が起こるのです。
抗ヒスタミン作用は、時間が経つにつれて徐々に慣れていくという特徴があります。個人差もありますが、1~2週間程度で、眠気の副作用がなくなることもあります。
もうひとつの代表的な副作用が体重増加です。
ヒスタミンは、満腹中枢を刺激し、満腹感を起こす働きがあります。クラリチンの作用によってヒスタミンが抑制されると、満腹中枢が刺激されなくなります。その結果、普段よりも食欲が増し、結果として太りやすくなるのです。
花粉症治療薬のジルテックの副作用は
花粉症治療薬ジルテックも、副作用として眠気が起こります。成人はもちろん、小児でも起こる症状です。
そのため、自動車、ウォークリフトなど、危険を伴う機械操作を行う場合は、服用を避けたほうがよいでしょう。
ジルテックは、クラリチンよりも強く眠気が出る可能性があります。ジルテックの有効成分は、クラリチンの有効成分よりも、ヒスタミン受容体に強く結びつくためです。
ジルテックによる眠気の症状は、およそ1~2週間で弱まります。
ジルテックを服用することで、体重が増加することもあります。
これは、ジルテックの作用によって、ヒスタミンによる満腹中枢の刺激が弱くなることが原因です。