アレグラの副作用は?
花粉症治療薬の1種「アレグラ」の副作用で、太ることがあります。
アレグラを服用すると、満腹中枢への刺激が無くなり、「グレリン」というホルモンの分泌が促進されます。
グレリンとは、主に胃から産生される摂食促進ペプチドホルモンのことです。脳下垂体に作用して、成長ホルモンの分泌を促進することで、食欲を増進させます。
グレリンは、筋肉を増強し、体重の増加を促す働きを担っています。
グレリンが分泌されると、食欲が増進し、体脂肪の燃焼が抑制されます。その結果、太りやすくなってしまうのです。
また、アレグラの副作用で眠くなる場合もあります。
アレルギー症状の原因物質「ヒスタミン」を抑える抗ヒスタミン成分は、脳に作用して眠気を引き起こします。
アレグラは、他の花粉症治療薬に比べて、眠くなりにくいという特長があります。しかし、眠気の副作用が出る可能性はゼロではないので、注意しましょう。
就寝前なら、眠気の副作用を気にせずに服用できるでしょう。
ザイザルの副作用はアレグラと同じ
花粉症治療薬「ザイザル」は、アレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」の働きを抑える薬です。
ザイザルも、副作用として体重増加や眠気が起こることがあります。
ヒスタミンは中枢神経にも存在します。ザイザルの効果によって、ヒスタミンの働きが抑えられると、中枢神経の機能が低下してしまいます。その結果、眠気が起こるのです。
そのため、ザイザルを飲むときは、服用のタイミングに気をつけましょう。車の運転や機械の操作を日常的に行っている人は、特に注意が必要です。
ヒスタミンは満腹中枢にも働きかけています。ヒスタミンが多いと、脳は満腹な状態であると認識します。
ザイザルの作用でヒスタミンが抑制されると、満腹中枢への刺激がなくなり、食欲が増進します。その結果、食事量が増え、太りやすくなる可能性があるのです。