ED治療薬は3種類。効果のあらわれかたがそれぞれ異なる
勃起不全(ED)に悩む男性は少なくありません。EDは多くの場合、40代以降に発症します。一方、20代から発症する人もいます。
EDの症状の度合いは、人によって個人差があります。まったく勃たないという人もいれば、性交の途中で萎えてしまう人、挿入に充分な硬さが得られないという人もいます。
原因は精神的なもの、病気や怪我によるもの、薬の副作用など様々です。
ED治療では、薬を使うのが一般的です。ED治療薬を飲めば、性行為に十分な硬さの勃起ができるようになります。
現在、ED治療の効果が認められている有効成分は「シルデナフィル」「バルデナフィル」「タダラフィル」の3種類です。
これらの有効成分は、効果があらわれはじめる時間や、効果が続く時間がそれぞれ異なります。
体質によって合うものと合わないものがあります。1つのED治療薬で十分な効果が得られなかったら、別の薬を試してみましょう。
ED治療薬は陰茎内の血管を広げる薬
ED治療薬は3種類あり、それぞれ「シルデナフィル」「バルデナフィル」「タダラフィル」という有効成分が含まれています。
有効成分によって、効果があらわれはじめる時間や、効果の持続時間が異なります。しかし、基本的な作用は変わりません。
勃起は、脳が性的刺激を受け、陰茎の血管が広がることで起こります。
脳が性的刺激を受けると、陰茎の海綿体の中でNO(一酸化窒素)が放出されます。NOによって、今度はcGMP(環状グアノシン一リン酸)という、血管を広げる作用をもつ物質が増加します。海綿体の血管が広がり、血液が流れこむことで、陰茎が膨らみます。これが勃起の仕組みです。
射精をして性的興奮がおさまると、cGMPを阻害するPDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素が放出され、陰茎はもとの大きさに戻ります。
EDは、様々な原因で、十分な量の血液が海綿体に流れ込まなくなるのが原因です。それに対して、ED治療薬は、PDE5の働きを阻害する作用があります。PDE5の働きが抑えられ、cGMPの働きが阻害されなくなることで、血管が広がり、正常な勃起ができるようになるのです。