ED治療薬は3種類!
ED治療薬の中で、代表的な存在が「バイアグラ」です。世界初のED治療薬として、1998年にアメリカのファイザー社が開発し、翌年には日本国内でも販売が開始されました。
有効成分として「シルデナフィル」という成分が含まれています。シルデナフィルの含有量ごとに、25mg・50mg・100mgの3種類が製造されています。国内では25mgと50mgのみ承認されており、100mgは販売されていません。
バイアグラの次に作られたED治療薬が、ドイツのバイエル社が開発した「レビトラ」です。有効成分の名前は「バルデナフィル」で、5mg・10mg・20mgの錠剤が販売されています。服用から効果が出るまでが早いのが特徴です。
3番目に作られたED治療薬が「シアリス」です。アメリカのイーライリリー社が開発しました。「タダラフィル」という有効成分が使われており、5mg・10mg・20mgがあります。最長で36時間という、長い持続時間が特長です。
基本的な作用は3つとも同じです。しかし、効果の発現時間や持続時間などに違いがあります。また、同じ薬でも、用量によって効果のあらわれかたは変わります。
バイアグラのみ特許が切れており、国内製薬メーカーがジェネリック薬を製造・販売しています。
ED治療薬のジェネリック医薬品が安い理由
ED治療薬には、ジェネリック医薬品が存在します。
医薬品が開発されると、医薬品特許が設けられ、特許期間中は開発会社が有効成分を独占して販売できます。
特許期間が終わったあとは、他の製薬メーカーが同じ有効成分を使って薬品を製造・販売することが認められます。こうして誕生するのがジェネリック医薬品(後発医薬品)です。
ジェネリック医薬品に対して、元の薬は「先発薬医薬品」といわれます。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を使用しているので、基本的な効果は同じです。ただし、剤形を変えて飲みやすくするなどの工夫がとられているため、先発医薬品とは異なる添加物が配合されています。効果は先発薬と変わりません。
ジェネリック医薬品の最大のメリットは、価格の安さです。ジェネリック医薬品は先発薬と違い、有効成分の開発費がかかっていません。そのため、先発薬よりも価格が安くなります。