心理的ストレスが心因性EDを引き起こす
以前は中高年の病気とされていたEDでしたが、近年は若年層でもEDが起こりやすくなっています。
EDは中高年の男性に起こるもの、といわれていました。実際、中高年の男性は、EDの原因である糖尿病や高血圧、ホルモンバランスの乱れが起こりやすい年代です。
一方、若い世代で多く見られるのは、人間関係などのストレスに起因する心因性EDです。
人間関係によるストレスや、女性に対するトラウマは、精神的な変化のみならず、身体症状をを引き起こします。そのうちの1つがEDなのです。
精神的な負担が、どのような仕組みでEDを引き起こすのか、まだはっきりとはわかっていません。ホルモンバランスが乱れたり、脳の情動を司る部分の機能が低下したりするためと推測されています。
不規則な生活はEDの原因に
EDは、不健康な生活を送っている若者にも起こります。
勃起は、自律神経、つまり、交感神経と副交感神経の双方が正常である必要があります。つまり、自律神経が乱れると、EDが起こりやすくなるのです。
不規則な生活や不健康な生活習慣を続けていると、自律神経が乱れ、EDが起こるリスクが高まります。
自律神経が乱れる原因のうち、最もメジャーなのは、睡眠不足や、睡眠の質の低下です。十分な睡眠がとれていないと、体内リズムが乱れて自律神経失調症状が起こります。また、朝起きて日光を浴びないことも、自律神経の乱れに繋がります。十分な量と質の睡眠がとれてないと、ひどい場合はうつ症状を示すこともあります。
喫煙や過度の飲酒は、自律神経の乱れにつながります。また、喫煙と飲酒はEDの原因でもある動脈硬化のリスクを高めます。
若い人にEDが生じる原因には、様々な背景が潜んでいるのです。